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たまには映画の話でも

いやぁ。ホント観れて良かった(^^)
久々に知的好奇心と美術に触れたい欲求が存分に満たされた3時間でした♪

ロンドンのトラファルガー広場に位置する世界最高峰の美術館「ナショナル・ギャラリー」

圧倒的な名画の数々を所蔵する美術館を運営する専門家たちが、これほどまでに「より良い美術館・来館者にとってより魅力的な美術館」である為に、また人々の「知的好奇心の探求・趣味・教育・文化の継承」等、それぞれの目的にどのように対応していくか、多方面から・試行錯誤し続け、発信し続けている姿勢など、裏舞台までしっかりと見せてくれるドキュメンタリーで、改めてなんと偉大な美術館なんだ!と、時間を忘れて堪能しました。

ギャラリートークはそれぞれ個性豊かな専門家たちが、画家の逸話、技法、絵画の歴史的背景、文化的側面、文学的なアプローチなどから、一般人にも理解しやすく説明していて、参加者も興味深々な面持ち。

またこれらの収集は「奴隷貿易」の歴史とも深く関わっていることや他所から奪ってきたものもあることを忘れてはいけないと、子供たちに話すシーンも、自国の歴史と向き合う姿勢が潔く、とても印象的でした。

そして壮大なレオナルド・ダ・ヴィンチ展の際にはキュレーターが「これほど多くの作品が集まることによって、作品同士が対話し始め、日々新たな発見がある!」と好奇心に目をキラキラと輝かせながら、インタビューに答えていたシーンも、世界トップレベルの修復専門家のプライドをかけた技巧の数々・説明シーンも、冒険的でロマンチックでワクワクとしてきます。

来館者のまなざしや模写をしている人々、開館前に掃除をしている人、生花を活けている人、監視係、企画担当、設置~照明についても、そして壁・床の張り替えetc、、、細部に至るまで観るものすべてが面白かったです。

展示室の責任者かな?「僕の留守中にいったい何があったんだ?」から始まるシーン。絵画の設置場所を変えたスタッフと問答しているところで、若いインターンのような女性が「でもこの作品がここにあることで、この館に入って暗い洞窟の先に光を見る様な印象でとても良いと思う」と、いうようなことを言って場を和ませるところも、さすが(^^)

ラストの英国ロイヤルバレエ団との華麗なコラボレーションはため息の出るような幻想的なシーンで、もう、圧巻。贅沢極まりない、至福のひと時でした。

仙台ではチネラビ―タで4月10日(金)まで?上映中です。
明日までですね。。。興味のある方は是非!これはおすすめです♪


監督フレデリック・ワイズマンの「パリ・オペラ座のすべて」も近日公開ということで、こちらも楽しみです♪

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『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』

予告編☞ youtube
by nishimaggiefr | 2015-04-09 11:07 | cinéma/théâtre

Labo1113 仙台↔フランス。 まさか再びこの国に暮らすことになるとは。。。人生何が起こるかわからない!花やアートやいろいろ好きなこと、日ごろのよもやま話あれやこれ。


by nishimaggiefr