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la petite couronne de fleur

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太陽劇団

f0148441_1721062.jpg2007年のThéâtre du Soleilの新作
「Les Éphémères」 4月までパリ、ヴァンセンヌの森にある元爆弾庫の本拠地にて公演され、その後世界ツアーに出ていた作品。
一年経て、メトロ構内でポスター発見!あれっ?今、またパリに戻ってきてるの!?
最近お友達になったダンサーさん、彼女とは過去パリで観た面白かったダンスの舞台がいくつか重なっていたというちょっと素敵な出会いでした。Théâtre du Soleilは気になっているけどまだ観たことないって言ってたから、早速知らせなきゃ!




そういえば、と、去年観劇直後に芝居好きの友人に送ったメールを紐解き、写真を見て再び感動の余韻に浸ってしまいました。当時はブログを書いてませんでしたから、今ここでささやかながら、ほんの少し皆さんにもおすそ分け。(画像が著しく悪いですが。。。)
以下、当時の友人へのメール抜粋。
 * * * * *
先日とうとうあのThéâtre du Soleilの新作「Les Éphémères」 を観てきました!!!そう!あの幻の劇団とも呼ばれる、ルコック出身のアリアーヌ・ムヌシュキン主宰の太陽劇団!やっととうとう!しかも新作!
空間が持つ雰囲気、役者、音楽、舞台美術、役者&会場から溢れるおもてなしの心、もう全てにおいてブラヴォー!!!
内容は現代のフランス社会問題を根底に(高齢化社会、移民、路上生活者、社会保障、離婚(親権)問題、田舎の過疎化、性転換、ドラッグ、親子関係、生と死、etc...)、それぞれの問題が巧みに織り込まれた、リアリティ溢れる日常生活、14編からなるショートストーリーのオムニバス。
それぞれのストーリーを支えるのが、その登場人物のキャラクターであり、それが舞台美術の効果もあって、その人物の現在のその瞬間が過去と未来を線で結ぶ人生として、観客に物凄いリアリティを与える。その個々人の人生の一場面がリンクするその瞬間、方やシリアスで胸に詰まる悲劇的な一場面であったとしても、もう一方にとってみればほんの日常のルーティンの中のほんの点でしかなく、その温度差がコミカルにも見え、この社会というのは個人の人生の綴り織り、そのものだなと、改めて気付かされ、とても面白く、興味深い作品だったよ。
まさに"Les Éphémères”「うたかたな日々」。これほど舞台全体の骨格のしっかりした作品を観れた満足感というのは、ちょっと格別。


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小屋もステキにライトアップ


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開演前に食事をしたバー。渋い赤色の壁には一面仏陀が描かれていたり、赤と青のちょうちんがとても雰囲気有。お料理もおいしかったよ!そしてサービスしているのはなんと出演直前の役者さん達!みなさんとても親切でサンパだったよ。


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座席は向かい合わせに階段状に作られていて、舞台空間は中央の通路のようなところ。キャパはたぶん4~500人位?表情が全て手に取るように良く見えるほど舞台空間が近く感じたよ。


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始まる前の観客。ワクワクしてるのは私だけではなかったみたい笑


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楽屋裏に展示された14編のそれぞれのストーリーの舞台。各場面は直径3m程?の丸い回転舞台上に作られ、中央の通路状舞台の上から下へ黒子(実際には黒くなかったけど笑)が、一台に対し2人、上体を低く保ち這うように滑らかに押し出す。回想場面では下から上へと動き、中央では回転(しかもその回転の速度がキャラクターの心理状態によって速度が違うの!)するからどの席からも役者の表情、小道具、すべて良く見えたよ。そしてまた場面が終われば下げるのだけど、その足使い、流れるような動きもリズムがありとても美しい!日ごろの訓練ってこういうささやかなところに表れるのね。

この場面転換方法の発想はまさに日本の歌舞伎の回転舞台からインスピレーションを受けたのかしら?と思ったけど、その演出が演劇というよりはどこか映画的な印象を生み出していてとても面白かったよ。


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登場人物の性格や好み、時代背景、社会的立場、地域性など、ありとあらゆるものが衣装を含む美術によって一目瞭然!!!椅子、ソファー、キッチンも、クローゼットも、タピの柄や食器にいたるまで、その部屋を構成する全ての物の形、色合い、ディテールがすでに登場人物のキャラクターをゆるぎない印象と共に物語っており、「いるいるこんなひと~!!!」の連続!
以前ジャック・ルコックのワークショップで「衣装は舞台美術です」と言っていたのがとても良く分かったよ。これは別々に考えるものではないのね。そういった面からも気付かされるものが多く、とにかく見ごたえあり!完璧!素晴らしかった。
そう、例えばこれは性転換したサンドラの部屋。セリフはもちろんフランス語だけど英語訛が。と思ったら、見える?カレンダー。Novemberの綴りが英語なの。(フランス語表記だと語尾は「-re」)些細なことだけど、美術さんのこだわりがいたる所に!その発見も観てて面白い。

そうそう音楽担当の白髭のムッシュJean-Jacques Lemêtreは何者なんだろう? チェロをまるでギターのように抱えて弾いていたり 、時には右手でチェロの弦をはじき 、左手で弦バスを… 。アフリカの弦楽器を奏でたかと思いきや 、フルート吹いてたり、おもちゃのピアノを使ったり。。。 まるで音のマジシャンのように自由自在に楽器を操る姿 、神々しい方でした!!

ホントあの人、この人に観てほしいなぁ~と皆の顔が浮かぶ作品でした。
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by nishimaggiefr | 2008-04-01 16:37 | cinema/theatre | Trackback | Comments(1)
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Commented at 2010-05-03 12:07 x
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